近頃、いい意味でも悪い意味でも韓国に対する注目が集まっているようだ。
でも、そのほとんどは誤解と曲解に満ちている。 韓国在住者のブログなども多いが、そのほとんどは、自分が属する場所から自分の目線で語る内容だから、誤解はますます広がっていく。勿論、一般人のブログなんて自分が書きたいことを自分の目線で書くものだから、それが悪いわけではないのだけれど。 ただ、「韓国は○○だ」と言い切ってしまい、それを見た読者がそれを鵜呑みしてしまうのはよくないと思う。正確なのは、「私が見た韓国は○○だ」というものであって、別の人が見たら全く別のものに見える可能性だってかなりあるからだ。 ぼくが韓国に10年以上住んでわかったことは、「韓国はよくわからない」という一点だけだ。勿論、わかりたいという気持ちは大切だけど、情報を発信する側も、受信する側も、「わかった気になる」のは危険だし、進歩がない。 自分も気をつけよう。最良の知は、無知の自覚だと僕は思う。 #
by koreauniv
| 2010-03-09 19:07
| 日本と韓国
マイミクさんの過去日記を見ていたらちょっと気になる内容があったので言及してみようと思う。
表題の「第一回目」という表現は「第」も「目」も回数を数える単位で、それが重複しているから間違いだというものだったのだけど、これは僕も大学のときに気になって、国語学の先生のところに聞きに行ったことがある。 その国語学者の先生の見解は「間違いとは言えない」ということだった。はっきりした理由は覚えていないのだけど(笑)、簡単に言うと、「一回」の「回」も順序とか回数を表しているのに、その理屈だと、「一回目」も「第一回」もだめってことになる、というものだったと思う。 「第一回」と「一回目」は同じような意味で交換が可能だけど、 例1)○世界第一の都市 / ○私の第六感 のように、「目」と交換不可能な言葉がある。逆の場合もそうで、 例2)○今年で十年目です ○私の順番は3番目です のように「第」と交換不可能な言葉がある。ということは、「第」と「目」には用法に重なる部分はあっても、まったく同じではないということで、異なる用法があるのなら、重ねて使う必要がある場合もあるということだ。例として 例3)×頭痛が痛い などをあげていたが、これらと同列に語ることはできないというわけだ。ただ、これも詳しく話せば、語彙の選択の問題というより統語的な問題で、「頭痛がする」と「頭が痛い」がまったく同じ意味だという意味ではない。 僕自身は「第一回目」という言葉は使わないが、それを見かけても「これ、間違っているな」とは思わなくなった。これは私見だけど「第」には回数の「権威付け」のような機能があるように思える。 #
by koreauniv
| 2009-05-11 14:38
| 日記
知り合いの日記にコメントをしようと思った。
それで、ある人の言葉を引用しようと思って、 前に読んだ本を読み返していた。 それが『絶望に効く薬』の2巻だったのだけど、 初めに出てくる人が「忌野清志朗」だった。 作者の山田が、希望の言葉を一言と求めると 「常に心に死を持ち、冥府魔道を生きる」と書き、 「いつ死んでもいいように、悔いのないように、 地獄の道を生きていけ、ってね」と言ったそうな。 それで山田が「逆にあと一年で死にますって言われたら、 どう生きますか」と尋ねると、 「俺は死なないから大丈夫」と答えたんだとか。 ちょうど読み返していたところの訃報だった。 カッコいいなあと思ったけど、やっぱり死んでしまったなあ…。 でもやっぱり死んでもカッコいいね。 #
by koreauniv
| 2009-05-05 01:00
| 自分のこと
韓国でアパートに住むようになって、いろいろ新しい経験をしている。
アパートというのは、日本でいうところのマンション…でいいのかな。見た目は団地なんだけど、分譲マンションがほとんど。僕が住んでいるところはアパート団地の中でもかなり大きい規模で、30階立ての建物が15棟くらい建っている。だから世帯数は1000を超えているらしい。 各棟には棟代表がいて、さらに党代表の中からアパート代表が選ばれる。日本人の感覚だと、こんな代表になったところで、何か得があるわけでもなく、暇なのか、人の上にたつのがすきなのか、なんにしても物好きだねえ、と思うのだけど、得がないどころか、利権の塊のような地位なんだそうな。 アパートの規模が大きいから、清掃業者をひとつ決めるにも賄賂のようなものが横行し、まあとにかく、いろいろ政治があるようなわけで。 で、ついこの間、どっかのオバハンがやってきて、アパート代表を解任したいからサインしてくれという。まあオバハンはかなり頭にきているみたいだし、俺はアパート代表が誰でも関係ないから気軽にサインした。 そうしたら今日になって文書が届けられて、某氏によってアパート代表解任の議題が代表会議にあげられたが、自分はやめるつもりがないだとか、セクハラはしていないだとか、車は受け取ってないだとか、なんだかよくわからない内容の書類が入っていた。なんだか知らんけど、辞めろ、いや辞めないということでもめているようだ。 なんというか、奉仕というか無償というか、そういう精神はないものかねえ。 #
by koreauniv
| 2009-03-28 18:18
| 日記
あぶく銭が入ってきたお陰で、ずいぶん前から興味があったデジタル一眼を買うことができた。一眼レフは、高校生のころ、まだデジタルになる前にミノルタを使っていたけど、今回はニコンにした。ミノルタのレンズもいくつか残ってはいるのだけど、デジタルとの愛称はあまりよくないようだし、ミノルタはソニーに変わり、評価がまだ定まっていないというのがとりあえずの理由。
銀塩というのか、デジタル以前の一眼でもそうだったのだけど、やはり自分は写真のセンスがないと思う。なんというか、被写体も見つけられないし、見つけたとしてもそれを魅力的に写真におさめる術をもたない。なんでも理論的に考えるから、絞りだのシャッタースピードだのについての基本的知識はあるのに、何も知らない嫁の写真のほうが魅力的だ。 デジタルになって、現像料がかからなくなり、よい写真を目にする機会が増えた。またデジタル化して加工も容易になった。だから写真なんてある一面を写しているだけであって、とり方しだいでどのようにでも撮れると言う事もできるだろう。だが、それでも写真が真実を写すというのもまた事実だと思える。人の性格が表情に出るように、カメラも人の本質を写すというわけだ。 #
by koreauniv
| 2009-03-20 17:11
| 日記
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